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　「さあ、みんな！タムレン見るよ！おいで」居間でちらかっている子らを集めるかみさん。
　「タタ、タタ、タタター、ター」メガレンのテーマを歌いながらタイムロボで遊んでいるせがれは
居間からなかなか動かない。
　「今日はタイムイエローの巻か？」先週の予告を思い起こすかみさん。
　「ドモンだね」小２娘の気持ちは高まってきた。
　「今年は３号ロボまでしか出ないのかなあ？クリスマスになるともう戦隊おもちゃは安売りを始め
ちゃうからねえ」我が「ゆうまの引き出し」では不思議と年が明けると「ロボの在庫はどこかにあり
ませんか？」という問い合わせが入る。

　ファーストフードショップ。
　新聞を見てカメラマンとしての情報収集をはかるホナミは例のカメラマン。

　こちらは悩めるドモン。
　「ドモンさん、いっしょに帰りましょ」
　「ベスト！ベストだ！」かみさんはタムレンコスチュームの動向が気になるらしい」
　「シオンはベスト姿だね」小２娘はタムレンコスチュームに恨みがこもっている。
　悩めるドモンに声をかけるのは、ホナミのライバル＝シオンとドモンのライバル＝アヤセ。

　武器証人バンジャン。武器取引の場面。そして謎の侵入者。
　「だれ？これ、新顔？」そう見知らぬ男が登場した。
　なぞの男は取引に使われたスーツケースをくすねた。
　「居間のスーツ姿の人、中身の人かね？」うれしそうなかみさん、みなさん、情報ください。
　「よしよしよし、だって」なぞの男のセリフをなぞる５歳せがれはこのあたりでは画面を見ている。

　ＴＲ社。食い物のできあがりについて語り合う２人。
　「タツヤのおかげよ」ユウリ。
　「そんなことないよ」タツヤ。
　「どうしだんだ？急に、仲良しじゃない？」こういう展開になるとだまっていられないかみさん。
　シオンたちの帰還にタツヤから距離を取るユウリ。
　「本当にどうしちゃったんだ、ユウリ！？」わたしにも衝撃が走る展開だ。
　なぞの男が依頼にかけこむ。
　「晴海埠頭までこいつを運んでくれ」
　アヤセに話があるドモンはこびるようにアヤセを誘う。
　「おいおい、ドモン・・・」ドモンの心中を思って言葉が切れる小２娘はこんなにまで成長したん
だろうか？この分じゃ一緒に風呂に入ってくれなく日も近いと悲嘆にくれるわたしは悲しい父親。

　ロンダーズの追跡。

　「いやあ、運びや日和だなあ」のんきを装うドモン。
　「俺になんの用だ？」アヤセ。
　「ホナミちゃんに一度会ってやってくれ」ドモンが差し出すのはホナミの定期券。前に拾ってあっ
たやつだ。その中にはタイムイエローに並んでアヤセの写真が入っている。
　「断る」いったんは目を背けたアヤセ。
　「そのスーツケースを渡せ」男たちが立ちはだかる。
　「ドモン、逃げるんだ」
　「あんなに都合よく・・・・」未知は行き止まり、しかしかべにはちょうどよい足かけ。
　「それは言ってはいけないことだよ」そう、このあたりは特撮ヒーロー全般にわたるお約束だ。こ
のあとのクウガの中でもそんな場面があった。
　「さっきゴミの中にズボーーーンだって」ほら、５歳せがれは喜んでいるじゃあないか。
　「あれ？これじゃ・が１個多いよ、お母さんが言ったのは、・・・３個だよ」なにを根拠に言って
いるのか小２娘、わたしのノートをのぞき込んでそう言っている。
　「今週はＣＭが早いねえ」あっという間の前半だった。

　晴海埠頭ではあの男、ドモンたちの到着を待つ。
　「おまえ、おれたちになにを預けたんだ？」やはり番組は時代を表し携帯電話で依頼者と連絡をと
るドモン。
　「走れ、１０分たったらリモコンで爆破スイッチをおすぞ」威嚇する依頼者の男。
　「バクダン！？」
　こちらはＴＲ社、パンケーキを食べかけの３人を上から見下ろすカメラ。
　「すっかりギャグに染まっちゃったね、３人」
　ドモンからの緊急連絡に驚いたタツヤ、ユウリ、シオン。
　「食ってる、食ってる」シオンは真剣にＰＣを使って探査をするが、でも口はモゴモゴ動いている。
　そしてサポートする２人もギャグが入っている。

　晴海埠頭。
　リモコンはロンダーズ囚人が取り返した。なぞの男は海に転落。
　「あれがバクダンのリモコンよ」たどたどしくユウリ＝タイムピンク。
　「あれ？このカツゼツにかみさんが突っ込みを入れない？」かみさんの興味はユウリのカツゼツを
離れ、人間関係の行方にとらわれている。

　一方バクダンと２人。
　「おれがこいつを街から遠ざける。一人で十分だ」ドモン。
　「それでおれにホナミを頼むってか？」アヤセはそんなんじゃ納得しない。
　「いつかはアヤセが我が身を犠牲にしてタツヤをかばっていたんだっけ？」因果は回るね。
　「色恋い沙汰が多いんじゃない？この何回かは？」だからといってそれがいいとも、悪いともかみ
さんは断定しない。
　２人を追いつめるスーツ姿の男、そしてゼニット。
　いつの間にか装着変身。ゼニットを倒す。そしてスーツ姿の男は「顔」をはがす。
　「これでいいんだ、ようやく作戦とおりになった」秘密陽動作戦中のナオト＝ＣＧＫＫだった。
　「超意外な展開！？」きみこそ超意外だね、女子高生みたいなしゃべりかた。ちなみにかみさんは
腸以外は健康だ。
　ＣＧＫＫがバンジャンのアジトを押さえた。
　そこに進入捜査するホナミ。ホナミの目前にドモン、そしてアヤセ。
　「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー！！！
なんていうシチュエーションなんだあああああああああああああああああああああああああ！！！」
かみさんは２度叫んだ。

　一方レッド＝タツヤとピンク＝ユウリが仲良く戦っている。
　「どうしたんだああああああああ！！！！！！！！戦隊内恋愛だぞおおおおおおおおおお！！！」
　自暴自棄のバンジャンは爆破スイッチを入れた。
　咄嗟にホナミをかばったドモン。
　ドモンに包まれ無言のホナミ。
　「爆発しません」きっぱりとタイムグリーン＝シオン。
　「妨害電波を出しましたから」
　「いやあ、いいねえ、シオン。このどろどろした巻の中の一服の整腸剤、いや、清涼剤だよ」シオ
ンのきっぱりした言い回しはいいねえ。内心穏やかではないにしてもねえ。
　「ロンダーズがリバウンドした、みんな行ってくれ」タック。
　「やーだ、姉子ったら真剣！いいの？こんなの子ども番組内でやっても？」
　「かっこ悪いけどホナミちゃんに気持ちぶつけてみる」ドモンは決意した。
　緊急システム発動。
　「いきなりかよ、おいおい！！！！」ロボ戦が始まったらおこりだした小２娘。
　「今日はずいぶんおどかしてもらったからな」
　「一気に行くぜ」
　「おどかせてもらったからじゃなくってドラマの部分を作り込み過ぎたんでしょ！？でも姉子はそ
んな作り方がうれしいらしいけどね」そうなんだ、小２娘はドラマ部分に見入っている。
　「やつの武器を切ったね」そしてこちらは５歳せがれ、いよいよ彼の出番がやってきた。

　まだ海でアップアップしている男。
　「おまえのせいで時間がかかったんだ、反省しろ」ナオト。
　「あれ？今週はライムファイアーにならなかったね？」そう、これは大問題ではないのだろうか？

　「やっぱりあなただったのね」ドモンに抱きつくホナミ。２人はこれまでに何回もすれ違ってきた。
　「おいおいおい」おや？この展開の急激さに５歳せがれも参戦してきた」
　２人の様子を見てるシオン。
　「趣味が悪いぞ」アヤセがシオンをたしなめる。

　そしてこっちでも・・・。
　「そっか、ドモンとホナミちゃん、決まりかあ・・・」タツヤとホナミは手が触れるとハッとする。
ソファに深々とすわり低い位置からユウリと向かい合っているタツヤを見ると、わたしもハッとする。

　さらに追撃して夕暮れを歩いているのはドモンとホナミ。
　「やーーーーーん！！こんな終わり方！！！！！！！もう！子ども番組なのにーーーーー！！」他
人事とは思えないほど照れてうろたえているのはかみさん、どうしちゃったんだろう？
　「いやあ、すっかりトレンディ戦隊なんだろうか？」ジェットマンは重かった。大人の恋愛ドラマ
だったかもしれない。メガレンジャーはすがすがしかった。健全な高校生の恋愛だった。タムレンは
今のままだと、ちょっと中学生っぽいかもしれない。