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　「おとうと！そこにすわっちゃだめでしょ！」テーブルにすわってタムレンを見ようとする弟をた
しなめる小２娘。
　「ほら、みんな自分の席につきなさい」家族全員でタムレン視聴を前に体制を整える我が家。
　「あれ？これ終わりの歌じゃん？」ビデオからはオープニング曲が流れず、いきなり本編が始める
ことをいぶかしむ小２娘。その通り、今週は両親そろって夏休みボケして録画予約を忘れちゃったん
だよ。
　「ごめんね、失敗しちゃったんだよ」録画予約を忘れた朝、「なんてことをしてくれたんだよ！」
とかみさんに言ったら、
　「あんたこそなんてことをしているんだよ、土曜の夜はビール飲んでいい気に寝ちゃったくせに」
と反撃を受けた。かみさんの機嫌が直るまでひたすらあやまっていた日曜の朝だった。

　その頃５歳せがれはテーブルに３０分間に食べ続けるつもりのキャラメルを用意していた。

　「タイムイエロー助けに来るかもな」優しくホナミに向かって話すアヤセ。
　すでにストーリーはすっかり煮詰まって戦闘シーンが始まっていた。
　「ほうほう」やたらなことを言うとかみさんにしかられるので、とりあえず感嘆のうなづきをして
おくわたし。
　「あれれれ？」５歳せがれはまだ深刻な事態を飲み込んでいないらしい。しかし１個目のキャラメ
ルは飲み込んだ。
　「いきなり、いいシーンで流れが分からん。察するにアヤセの運転代行にホナミが乗ったのか？」
今週の我が家は前週の次回予告が頼りだ。
　「今週に限って前半１０分の動きが大きいね？でしょ？でしょ？」かみさんの機嫌をうかがいなが
ら、録画予約ミスの後悔を表明するわたし。

　２人に襲いかかるロンダーズ囚人。今週は彼の名前さえ分からない。
　「ああ！こんな週に限って」頭を抱えるかみさん。今週はおそらく見応えがあったであろう。

　爆風でクロノチェンジャーをなくし、装着できないアヤセ。
　アヤセのことをタイムイエローだと信じているホナミだが、違和感を感じている。

　ホナミがアヤセの姿を見失うとタイムイエロー登場。ホナミの錯覚は続く。
　「今週に限ってストーリー展開より戦闘が長いね？すっかり事態は戦闘モードに入ってしまってる
よ」後悔モードに入ってしまっているわたし。でもこの季節ビールを飲まないわけにはいかない。

　「アサルトベクターってたいへんだよね、あんなにパチパチつけている間にやられちゃうよ」おや
かみさんは心の痛手から立ち直ったらしく、急に辛口評論家に装着変身した。
　「でも破壊力がすごいんだから、いいじゃん？」小２娘もいつもの前向き評論家モードへとスーパ
ーチェンジした。

　「ぼく、もう１個食べたい」５歳せがれはキャラメルを食べている。

　イエローは瓦礫に埋まった。ピンチに泣き崩れるホナミ。イエローを見失ったホナミの視界には生
身のアヤセ。
　「タイムイエロー？」混乱したホナミ。
　「タイムイエローはこの下のはずだ」ごていねいにもロンダーズ囚人が訂正をしてくれる。
　爆風を受けて気を失ってしまうホナミ。
　「ホナミちゃん！」タイムイエロー＝ドモンの声。

　ＣＭ
　「こんないい週を見逃すなんて！！一生の不覚だ。だれかビデオくれえ！」かみさんはまだ立ち直
ってはいないらしい。

　戦闘から離脱しホナミの介抱に回るイエロー。
　「どうやら交通安全のお守りが効いたようね」気がついたホナミの言葉。
　「そのお守りはドモンに渡したんだか？アヤセに渡したんだか？我が家にはなぞのままだね」おも
しろい巻だと思うとわたしも沈んでいってしまう。
　「もうすっかりラブストーリーが始まっちゃってるんじゃねえかよ！」それをうれしいと思ってい
るのか、先走りだと思っているのかはコメントがないかみさん。

　クロノチェンジャーをみつけたアヤセも参戦。
　「アクセルストップ」イエローとブルーのツープラトンの攻撃。
　「しかしこういう武器をどっかの博士が作ったっていうんじゃなくって、戦隊の一員が作っちゃう
んだから、シオンってすごいね！？」かみさんはモンドパパのことを想定して話しているだろう、き
っと。

　タックに向かってロボの射出依頼をしたのはタイムイエロー＝ドモン。
　「今週はロボの出番も早いですぜ！」かみさんはやたら饒舌で書き取るのがたいへんだ。
　「なんでアルファを使うの？」タックの指示を不審に思った小２娘。
　「耐久力に優れてるからよ」
　「タイキュウリョクって？」そうだよね、２年生には分からない。
　「いつも日食になるんだね？」でも日食は分かるんだね？
　ロボが出てきたので５歳せがれはキャラメルを食べるのを忘れた。

　「デルタフォーメーション、シャドウアルファ！！」と言ったのもタイムイエロー＝ドモン。
　「シャドーアルファ、かっこいいね！！」ようやく現世に心が戻ってきた５歳せがれ。
　「タイム」とブルー。
　「アップ」とイエロー。やはり時々青の巻だった。
　「タイム・・・アップ！だって！！」すっかり現世の人間になったせがれ。

 　戦いが終わってドモンはホナミを背負って帰っていく。
　「ドモンはホナミが勘違いしているって知っているんかね？」
　「いない？どうかな？でもアヤセの方は示唆してたかな？」結局前半が見られなかった痛手を引き
ずっている。

　「出た出た！！」あの役者さんが出てきてかみさんは喜んだ。
　「これってやっぱりドーナッツ？」ドルネロのことをこう呼ぶ５歳せがれ。男の影が怪物へと変わ
って行った。
　「そうだったね！」ロンダーズだって教えてやらなくっちゃ。
　タムレンとの戦闘の最中、ドルネロは土地ころがしに走っていた。

　ＴＲ社。
　落ち込んでいるドモン。１人になりたいらしい。シオンが追いかけていく。
　「どうしたんですか？」
　「まずいよ、いつかは３０世紀に帰るんだから」
　「あーーーー！！！」そうか。ドモンの憂鬱はホナミの気持ちに確信が持てないことが原因かと思
ったら、ドモンは自分が３０世紀の人間であることが忘れられず、２０世紀人と恋に落ちることに躊
躇していたのか？
　「ドモンはホナミに勘違いされているなんて、ちっともそんなことは思わないんだね」
　「別れることを考えて仲良くなっちゃいけないんですか？」シオン。
　「ぼくタツヤさんと別れることより、会えた方がうれしんです」

　「あー、どうしましょ！？今週はマジだったのに。ユウリとタツヤのロマンスが膨らむより先にド
モンとホナミの２人で膨らまっちゃってる」照れているんだか？感動しているんだか？見込みを裏切
られてタジタジしているんだか？かみさんはしゃべり続けている。
　「先のこと考えて恋しちゃいけないんだってよ？刹那的に愛せってか？」愛には打算が入る隙間は
ないって言いたいらしいが、彼女のものの言い方はどちらかというとヒールだ。
　「シオン、おまえっていいやつだな」今週はかみさんがこう言った。