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　２０世紀のゼニットも３０世紀も作業中。

　ロンダーズ根拠地ではリラとドルレロはのんき、ギエンはなにかたくらんでいる。
　「フフフフフフフフフフ・・・」ギエンは笑う。
　「なんだっけ？これ？先々週のやつだよね」お定まりの形のブツの名前を家族全員で忘れてしまっ
た。
　それはラムダ２０００。
　「今のギャグ？」ＰＣ画面を見ながら１２の３！でコーヒーをすするタムレンの４人を見てかみさ
んの感想。
　「うーむ、ユウリにはこのギャグ男衆に加わってほしくなかったな」ユウリが美しく強いヒロイン
であることをやめてほしくなかったわたし。
　モップをいじって床をどんどんたたいている４歳せがれ。うるさいよ、おまえ！と言われると挑発
するように
　「ツンツン！！」
と言いながらモップでわたしをつつく。こいつはあくまでストーリー展開の場面に興味がわかないら
しい。

　影が動く。２号ロボは影となってもったいをつけている。
　「お！とりいだよ！３０世紀にとりいがあるのかい？」いぶかしむかみさん。
　「今度は古城だよ」追随するわたし。
　「もしかしてここは東武ワールドスクエアかい？」影の試運転の場を詮索しているつもりのかみさ
ん。確かに東武ワールドスクエアだったらとりいも古城もあるかもしれないけど、３０世紀にワール
ドスクエアが営業しているのかい？
　「ほら、ロボだよ」せがれの注意を促すわたし。
　「すっげー！！」確かに新ロボなら４歳せがれは注視している。

　「昨日バーベキューで予算使いすぎちゃって」
　「ほら！やっぱり！」かみさんは前回のバーベキューでの肉の大きさを気にしていた。やはりあれ
はＴＲ社には荷が重い高級肉だったか？
　「肉の値段より、ブラウン管の向こうでの時間の流れが分かったことの方が大事でしょ！！」そう
こっちの世界では２週間たったけど、彼は１日経過しただけだったのだ。
　「ぼく！床そうじーーー！！」ロボが見えなくなったらまたモップで遊びだした４歳せがれ。
　ところで、なぜか今週から小２娘もわたしと一緒にメモを取りだし、しゃべらず必死で鉛筆を動か
している。こらこら！感想を言わなかったら著作権に触れないコンテンツが充実しないじゃないか！

　一方ギエン。
　「あー！！」とかみさん。
　「あー！！形が変わっている！！」ギエンはラムダ２０００の精製に成功したらしいのを珍しく４
歳せがれが指摘した。

　ギエンの出撃が時空のゆがみを生んだらしく苦しむタツヤ。時間が止まった。
　タツヤがもう１人。
　そしてユウリもアヤセもドモンもシオンも、自分に出会った。
　「あれ？はがしたぞ！」４歳せがれはまた建設的な意見を言った。
　「じゃあ、ノブァも囚人？」とかみさん。
　「ううん、ロボットだよ」小２娘は今朝１人でちょびっとだけタムレンを見てしまったらしい。ネ
タばれ娘になっている。

　破壊兵器ノブァ。ビルをふっとばす。
　「あいかわらず壊すねえ」とわたし。
　「タムレンは壊すよね！！」とかみさん。そう紫外線で、おっと誤変換、市街戦でロンダーズもタ
ムレンもお互いに遠慮がない。

　「最初から抑制シールをはがすなんて」とユウリ。タイムロボの出動要請をするがロボは来ない。
　「あれえ？どうして？」親に内緒で見るのに引け目を感じてか、このあたりはもう見ていないらし
い小２娘。

　「エエ！？」とおどろくタツヤ＝タイムレッド。
　「エエ！？」と繰り返し振り向いておどろくタツヤ＝タイムレッド。
　「エエ！エエ！エエ！」と小２娘。
　「エエ！エエ！エエ！」と４歳せがれ。ほらこんなところにギャグを挿入するから、もう我が家で
は振り向きざまの「エエ！」がブームになってしまった。

　例の研究所から今週のキーとなるべきＲＡＩＭＥＩが出動する。
　「タツヤが　え　お　３回　言ったよ」小２娘はわたしのまねをしてメモを取っていて感想が少な
い。
　「こら！「お」　と　「を」　が違っているよ！！」急に教員にもどってしまったわたし。

　「ほらドリル！ドリル！！」男の子はどうしてドリルが好きなんだろうね？レッドレーサーもメガ
レッドもドリルを武器にしていたよね、あとブルービートも。
　「前回の予告といい、ＲＡＩＭＥＩはウルトラセブンのマグマライザーを思い出させるね」わたし
もドリルとかジェットモグラの類は大好きだな、３７歳の男の子だからか？
　すっかり自衛隊色のＲＡＩＭＥＩが出動した。
　そしてすぐにＲＡＩＭＥＩは爆発。
　「あれ？今週はＲＡＩＭＥＩがキーだったんじゃないの？」これにはおどろいた。
　「ＲＡＩＭＥＩのパイロットはずいぶんクローズアップされていたね、彼がシャドウのパイロット
になるのかね？それともリュウヤ隊長かね？」かみさんはちょい役の存在に気を配る。
　「いや追加合体ロボは自動操縦型が今までのパターンだよ」デルタメガとかライナーボーイとか。

　突如日食、そして三日月型の太陽の向こうからジェットがやってくる。
　「あれは自律型戦闘システムだ」
　「やはりな」とほくそ笑むわたし。
　「あれはなに？タイムシャドウ？タ・イ・ム、ム？ム？ム？シャ？ド・ウ。一応名前は書き取って
おきました！！」小２娘はカタカナの「ム」が怪しいことが分かってしまった。

　ノブァとタイムシャドウの戦闘。こわすこわす。
　あおりを受けてギエンはビルから落下。タムレンとギエンの戦闘。
　「一応戦闘シーンも入れておかないとね、もうこの時間だとタイムロボは出ないでしょ？」実はこ
の時間に地震情報が入り、時計が画面からなくなったので落ち着かないらしいかみさん。彼女はこの
時間を気にしながらロボのフォーメーションを当てるが楽しみなのだ。

　任務を完了して帰っていくタイムシャドウ。
　「ドリルのやつじゃ負けたけど、ジェットのやつで勝ったね」ガガガガガーとイスをずらし、４歳
せがれもとなりの部屋へと帰っていこうとしている。ロボとともに帰るうちのせがれ。

　ロンダーズ登場以来タツヤのパパは国防に資金、技術、研究所等あらゆる協力を行っているすばら
しい人だということが証される。
　「ブラックゴーストとは大きな違いだな、しかしロンダーズの存在が商売に差し支えるので国防へ
の協力を惜しまないっていう言いぐさは、貿易のために大政奉還に持っていた坂本龍馬みたいでかっ
こいいな」などとわたしの妄想はあちこちへと飛んでいく。

　「やはり破壊こそ極上の酒・・・」
　ギエンは懲りない。

　ところでうちのじいさん、ばあさんが海外旅行から帰ってきて、買い置きしておいたプロバイダー
ベースを「タイからのおみやげ」だと言って、今晩せがれのまくらもとに置く予定。