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　隣組の用事があって出かけられなかった日曜日、４歳せがれはわたしがもらってきたぼた餅を食べ
ながら番組はスタートした。
　「ねえ、ねえ、プロバイダスはいつもはタイムゲートを背負って歩いているんでしょう？ころんだ
とたんに勝手に時間移動しちゃったりしないのかな」ＯＰを見ながら、かみさんは悩んでいる。
　「ねえ、プロバイダーベースほしいかい？」実はもう買ってあるのを隠しているわたしたち夫婦。
　「うん、今度の誕生日に買ってもらう！」そうだろう、そうだろう、もらった時のうれしさを倍増
させようとして洗脳をかける、わたし。しかし４歳せがれは以前に「誕生日にはボルテックバズーカ
がほしい」と言っていた。
　「ボルテックバズーカとどっちの方がほしいんだ？」念を押すわたし。
　「両方ほしい。でもボルテックバズーカは次の誕生日に買ってもらう」しめしめ、彼はプロバイダ
ーベースの方に傾いてきている。
　「でもね、来年の誕生日にはもうボルテックバズーカは売ってないよ！！」親の気持ちも知らない
で小２むすめはボルテックバズーカを早く買うように斡旋している。
　「こら！よけいなことは言うな！もうプロバイダーベースは買ってあるんだから」とは声にできず
心の中で叫ぶわたしとかみさん。

　白い制服姿、タツヤにそっくりのタイムレンジャー隊長のアップ。
　「こんな感じよ」髪型をくずし、これがタツヤの姿だと言って、リラは変装を解いた。
　ロンダーズファミリーはタムレン５人の身上調査を始めたのだ。
　スナイパーレイホウ。１人につき７００万でタムレンの抹殺を請け負う。
　レイホウのことが気に入らないリラを食事に誘ってなだめるのは苦労性のボス、ドン・ドルネロ。
　「まあ、うまいものでも食いにいこう」

　女性カメラマン＝ホナミがタイムレンジャーと親しいと報じる雑誌。
　ホナミの周辺にロンダーズが手を伸ばすことを心配する５人。
　「おれが行こうか？」ドモン。
　「だめ、あなたの目的が違うから」ユウリ。

　公園。
　「編集長困ります。わたしもうタイムレンジャーの写真は撮りません」ホナミはユウリの忠告を守
ろうとしているが、勝手に記事にされてしまった。
　「他にいい人ができたのか？」ホナミの興味の先をひやかす編集長。
　のぼせてしまって池のほとりでにやけるホナミは通行人に気持ち悪がられる。
　ホナミはタイムイエローとその中身はアヤセだと誤解してほれている。

　ホナミの部屋。
　レイホウが待ち伏せている。
　「あなたずいぶんタイムレンジャーと親しいようね、ちょっと聞きたいことがあるの」やはりロン
ダーズはホナミの筋からタムレンの正体を割ろうとしていた。
　タイムフライヤーで１人ホナミの元へ急ぐタイムピンク＝ユウリ。しかしすでにホナミは捕捉され
てしまっている。
　４人も加わり手がかりを探すが、なにも見つからない。
　「やはりロンダーズかも」ユウリ。
　アヤセの見つけた銃痕からタックはロンダースの囚人レイホウの仕業だと断定した。

　あやしい地下。
　「タムレンを見つけてどうするつもり？」ホナミ。
　答えるかわりに絶妙の射撃技術を見せるレイホウ。
　「だったら知っていても言わない」ホナミはタムレンをかばう。
　「では別の手を・・・」とレイホウ。
　「すわれば？」とかみさん。
　ＯＰを聞いてやってきた小２むすめは立ったまま見入っている。小２むすめはストーリー展開の部
分には毎週引き込まれている。
　それにひきかえ４歳せがれは麦茶ポットとコップで遊んでいて、麦茶をこぼした。
ビデオストップ。
　こいつはロボが出てこないとやる気がわかないらしい。
ビデオ再開。テーブルを拭き終わり、ズボンを履き替えさえ、プリプリ両親。

　異様な時空通信を発見するシオン。ホナミはおとりとなってしまった。
　場所はセンタービル広場。
　「わたしたちを呼び寄せてねらい撃ちにするつもりよ」ユウリ。
　「レイホウのレーザーはスーツをもつらぬく。森山ホナミの首には時限爆弾がセットされている。
時間がない」タック。
　
　こちらはホナミ。タイムイエローが、そしてその生身だと誤解しているアヤセがホナミの妄想の中
で撃たれて倒れていく。

　ＴＲ社。
　「ボルパルサーでバリアを張れば数分間は耐えられます」シオンの技術力が不可能を可能にする。
　「バリアに向かって撃つ反射角でボクがレイホウの居所を割り出す」タックとシオンのタッグ。
　「できました」セリフ回しに緊迫感がないシオン。
　「いいねえ、シオンは、のんきで」別にシオンはしゃべり方がのんきなだけで、今は急いでいるは
ずだが。

　センタービル広場。
　各所に潜むタムレン。バリア発射。
　「バリアの安定まで３０秒」とクロノチェンジャーを見るタイムピンク＝ユウリ。
　「あれ、時計になっているんだ」とかみさん。ゴーゴーブレス型腕時計に続き発売されるものなら
４台ほしい我が家。
　安心させようと手を振るタイムイエロー＝ドモン。しかしうろたえたホナミはバリアのわくから出
てしまう。
　「ドモンがよけいなことをしなければ成功だったのに・・・！！」本気でおこっている小２むすめ。
彼女はドモンにはとっても厳しい。
　捨て身でホナミを確保に走るシオン。
　定着前のバリアが攻撃を受けた。しかしレイホウの位置の割り出しに成功。
　「ユウリ！後ろ６時の方向だ」タック。
　「動くな！」レッド、ブルー、イエローがレイホウの逮捕に向かう。
　一方パニックになってしまったホナミはピンク、グリーンを手こずらせる。
　「毎回手こずらせてくれるわね。なんでこんな無茶を・・・」タイムピンク＝ユウリ。
　「ドモンさんが大好きだからじゃないですか？」訥々とタイムグリーン＝シオン。
　「今のシオンの物言いは「ボクも同類だから分かるんです」っていう感じだよね！？」６角関係の
実現のためには重要な布石だとかみさんは言い切る。
　ホナミを時限爆弾から解放し、２人もレイホウの逮捕に向かう。
　「捕まえられるものなら、捕まえて見ろ」接近戦を苦手とするらしくレイホウいきなり巨大化。
　緊急システム発動依頼。
　タイムロボアルファ。
　「ロボットごと倒せば報酬も跳ね上がる」レイホウは意欲的。アルファに強烈な攻撃。
　「それはどうかな？」上空にタイムロボベータ。
　「いつのまに？」と小２むすめ。
　「いつのまに？」とレイホウ。
　「あれ？同じこと言ってる」
　そしてこちらもいつのまにかテレビのすぐ前に進み出てきた４歳せがれ。
　時空剣。

　ホナミの部屋。ユウリとシオンがホナミを運んできたようだ。
　「ドモンさん、ドモンさん、これもドモンさん」ホナミの机の上のタイムイエローの写真の束を見
るシオン。
　「ほら、みんなドモンさん、これだけドモンさんが好きだと応援したくなりますね」と意味深なシ
オン。
　「わたしはシオンのように気づけなかった、同じ写真を見ていたのに、気持ちも行動も。本当にい
やになるわ」ユウリはリーダーとして女性としての感性の欠如に愕然とする。
　その時かみさんの目がキラっと輝いた。彼女は
　「いや、シオンにだけ分かる感性なんだよ」と言いたいらしい。
　ユウリは問題の定期入れを見つけたが中は見ずにしまう。
　メールアドレスを書き残して去るシオン。

　ロンダーズ。
　食事から戻るドルレロとリラ。
　「レイホウが失敗したらしいぞ」とギエン。
　「なによ、あんなに自身満々で」ざまを見ろとばかりにリラ。
　「まあ、あせることはねえ、またじっくりやればいいさ」ドルレロは苦労性だ。

　ＴＲ社。
　ホナミからドモンあてのメールが入ったとシオン。
　タツヤとアヤセをかき分けてＰＣの前にすわるドモン。
　「おーい、シオン、返事の書き方を教えろ」やはりドモンはＰＣは使えないらしい。

　ホナミ自宅。
　「なんかちょっと接近って感じ！」電子メールでタムレンと連絡が取れるようになってご満悦のホ
ナミ。
　「メールの次はー」定期入れの写真にチュッとして自分で照れる。

　メールアドレスは
　Ｓｉｏｎ＠ＴＲ：ｆｕｔｕｒｅ．ｐｋｙ
　「これコロンが入っているけどどこかに届くのかな？でも今週の感想をアップする前にもうだれか
やっているよね？」わたしも送ってみようと思っているのであった。