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　「さあ、ラス前だよ」ガオレンジャーの〆をしようとかみさんが家族を誘う。今日は２００２／２
／１０、すでにガオレンの最終話の放映は終わっている。
　「今から見ると見終わるのは９時過ぎだよ」ちょっとだけ躊躇するわたし。今日はかみさんの勤務
する養護学校の男たちにつきあって市民マラソン大会ファミリーの部に出てきた。たった３ｋｍだけ
ど６歳せがれにも伴走したので疲れた。
　「いいよ、明日休みだし」うーん、この時期に３連休があるのはとってもうれしい。
　「そのみかん、食べてもいいよ」
　「うん、あけてあけて」すでに外皮は向いてあるのだが、薄皮も向いてもらわないと食べられない
のか？うちのバブな６歳せがれ。

　３人のハイネスの体液が混ざり、「至高をこえた究極の」ハイネス＝センキが現れた。
　「あれ、なんだっけ？」かみさんはすでにハイネスの名前を忘れている。
　「ウラとシュテンと・・・」ぼくの出番とばかり答えるせがれだが、１人思い出せない。
　「ラセツだよ」おお、この分野で小３娘がせがれの上をいくことはあまりないのだが、彼女もガオ
レンジャーはよく見ている。よく覚えている。
　「あいつはもうツエツエの言うことを聞かないの？」センキには分離体だったときの記憶はないら
しい。
　「破邪百獣剣」
　「修羅百鬼剣」
　「まだ持っていたん？」３人のハイネスがやられた今でも百鬼剣が残っているのをいぶかしげにせ
がれ。
　３３分にして必殺技の対決。爆発して飛び散るガオ。
　「いつもよりたくさん回っております」高く跳ぶガオをみてかみさん。故染之助さんに合掌。
　センキ、ツエツエのツエをとり巨大化。負けずに風太郎少年はガオゴッドに変化。
　「百鬼丸にさえかなわなかったおまえになにができる！地獄に落としてやる」
　「地獄じゃないでしょ！天国でしょ！地獄に堕ちるのはおまえだ」確かにいい人は天国にいくかも
しれないけど、でもゴッドが天国にいっちゃっても困るでしょう？
　「テトム、みんなを頼む！」といってハンターに乗り込むシルバー。
　「遺言みたい、ちょっと逝っちゃうモードじゃあないかい？」１０００年後の現代で生きて行きに
くいシルバーをこの際逝かせてしまうのじゃあないか？という不安がよぎった。
　１０００年前はゴッドの決戦に間に合わなかった、今回こそ！とやる気十分のシルバー。
　しかし攻撃は跳ね返され、生身に戻ったシルバー。ゴッドは解体しウルフ、ハンマーヘッド、リゲ
ーターの宝珠は微塵となった。
　ゴッドは風太郎少年にもどったが意識は戻らない。テトムが２人を回収したがセンキはアニマリウ
ムへの攻撃を決心する。
　「みんなごめん、ぼくの力じゃだめだった。みんなの力を合わせたらきっと勝てる」意識は戻った
が風太郎少年自身も微塵の砂となってシルバーの手から流れ落ちた。
　「こんなことってあるのかよ！」
　「神様がしぬなんて」ブラックも叫びシルバーも叫んだ。

　天空島にセンキ、パワーアニマルたちに直接攻撃。
　ガオライオンの咆吼に応えてファルコンから攻撃をかけるがセンキの反撃によりくだけちった。
　「あれがガオファルコンだったんだっけ？」レッドの手の中でくだけた宝珠に愕然とするせがれ。
　「ガオファルコンになにかがあったのにガオライオンの宝珠を見るわけないでしょう？そうでしょ
う？」理路整然と小３娘。もうすぐ自分の小学校に入ってくる弟に向かってとみに偉そうに話すよう
になってきた。
　ガオレンの手元に残る宝珠がいっしょに戦いたいといってきた。
　ガオズロックの前で装着変身。
　「Ｇフォンってだれにもらったんだっけ？」急にかみさん。
　「テトムじゃあなかったっけ？」ガオがますますピンチになって変身不可能になるんじゃあないか？
と危惧するかみさん。
　ガオマッスルストライカー。
　「あー、今おしりフリフリしなかったねえ」小３娘はベアーとポーラーが合体の前におしりをフリ
フリするのがお気に入りのポーズだったのに今週は省略されしまったという。
　「おしりフリフリしてほしかったなあ」実はかみさんもフリフリファン。これは販売されているお
もちゃが合体の前のまさにその通りの手順を踏むので、おもちゃとブラウン管との同一性に感心して
いるのだ。
　「ガオマッスルストライカーがやられちゃうんだったら残るのは王道のガオキングだね」
　「最終決戦は１号ロボかね？」だったらうれしいねえ、ガオキングはかっこよくって好きだ。
　横からガオディアス、癒しの力がセンキの闘志をうばっていく。
　「あれ、ワナだと思うよ」最終決戦ともなると一筋縄ではいかない。娘は動きをとめたセンキに裏
を感じた。
　「あのロボたち今日でみんなやられちゃんだね」タイトル通りになると思ってうかつに口をきくか
みさん。
　「なに！パワーアニマルにみんな死ね！っていうのかよ！」気持ちが高ぶった娘によけいなことは
いえない。
　マッスル攻撃は効いたようで、でもすぐにセンキは再生を果たした。ディアス消滅。
　「圧倒的に強いね、こいつ。みんな一振りでやられっちゃうよね」
　ジュラフ、エレファントも消滅。マッスルストライカー各人およびピヨちゃんも消滅。
　きずの癒えないガオライオンたちが出撃を申し出た。
　「ガオってパワーアニマルとのつながりが弱いって言う批判の声が届いたのかね？最後はこいつら
だからさあ」かみさんは一貫してガオの浮気性について批判的だった。ジュウレンジャーの「我が守
護獣よ」なんて呼びかけていた方が望ましいというんだ。ギンガマンはまさにそうだったし。
　ガオの面々を乗せずに戦うキング。センキに攻撃を返された。
　「あーーーーーーーーーーーーーーーーーー」娘は大騒ぎ。
　そしてライオン、タイガー、シャーク、バイソン、イーグルは荘厳な音楽をＢＧＭにしてくだけち
った。
　「他のパワーアニマルよりていねいに扱ったよね、やはり特別扱い？」そうされてうれしいのか、
そうじゃあないのか？よく分からないかみさんの口ぶり。
　そして最後にＧフォンも消えた。
　「やはり「ガオライオンに選ばれし戦士」なんていういいざまがあるくらいだから、ライオンたち
がいなくなったらＧフォンも消えちゃうんだね」かみさんの心配はここで現実のものとなった。
　変身不可能。
　パワーアニマルの息の根を止め地上破壊に向かうセンキ。