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　「やっと出たよ」トイレから６歳せがれがもどってきた。ビデオスタート。
　「うんちかい？」せがれの体調チェックをするかみさん。
　「うん、ちがう」当たり前に答えるせがれ。
　「・・・」にんまりとかみさん、こいつはなかなか馬鹿かみさんなので、我が子が意識していない
洒落でも喜んでしまうやつ。

　ガオズロック。
　「たるんでいる！！」とレッドは熱く語る。
　「イエローはすっかりこんなキャラだねえ」
　かみさんにここまで言われるイエローはワンダースワンなんてもって息抜きしている。

　「なんで寝てるん？」唐突に小３娘。
　「この前の傷を休めるためじゃあない？」シルバーはその傷をいやすためとはいえ、プールバーの
ソファで体を休めている。

　クリスマスオルグがプレゼントを配っている、群がる子ら。救出に来たガオのことは眼中になく、
オルグになついている。
　「今は開けないで」プレゼントは家に帰って、後で見るようにオルグが言う。これがオルグの悪巧
みだというガオはすっかり間抜けの役に。
　「頭かたいね、おばさんの発想だね」「帰れ、帰れ！！」さしもの高校生戦士ホワイトも子らにか
かったらおばさん呼ばわりされてしまう。
　「オルグって人の作ったものに取り憑くんでしょう？じゃああのオルグはなんなんだよ？」最近は
オルグの定義に揺るぎを認めようとしないかみさん。
　「だいたいモチーフはトナカイでしょう？」それは自然の動物であって、人造物ではないといいた
いのだと思う。
　すごすごと帰る４人だが、レッドは残って探索を続ける。チクタクって鳴るのは
　「もしかして爆弾！？」しかしただの時計だった。
　人に好かれるなんて
　「オルグの風上にもおけねえ」とヤバイバ、ツエツエに折檻を受けるクリスマスオルグ。レッドの
心は揺らぐ。
　耳をふさいでとなりの部屋にかけていく小３娘。こういう雰囲気のストーリーには弱い。
　「オルグと人間が手と手をつなぎ共存することができないでしょうか？」クリスマスオルグの提言
にラセツも耳を傾ける。
　「わたしが人間とオルグの架け橋になります」クリスマスオルグ。
　レッドの心は決まった。
　「ラセツとのやりとりは聞かせてもらった」親愛の印にペットボトル飲み物をわたしながら。
　「どうやって飲むんだよ」どうだっていいことだろうに、とりあえずつっこみを入れなくっては自
分の仕事が果たせないとでも思っているらしいかみさん。
　「なんで耳をふさいでいるんだい？」彼女の性格からいってだまされていく主人公を見守ることは
心苦しくってしかたないらしい。
　「お姉ちゃん！？どうしたの？」心暖かく姉を迎えた６歳せがれ。姉はまだまだ照れている。
　「わたしは武器は持っていませんよ」信頼の印にお互い無腰であることを証明しようとクリスマス
オルグ。彼の唯一の武器「くさい靴下」とレッドの「Ｇフォン」とを交換する。
　「みんな！！やっぱりクリスマスオルグはいいやつだった！！」信じ切ったレッド。
　「ほんとかよ！！！！！！！！！！」ついに口を開いた娘、その口からはレッドへの非難ゴウゴウ。

　そしてプレゼントは動き出した。
　「どうしたの？」
　「・・・・・・・・・・・・」
　「ねえ・・、あのクリスマスオルグのせいじゃあないんでしょう？」おお！６歳せがれは番組出演
中のよい子と同じく、そしてレッドと同様にクリスマスオルグを信じた。
　プレゼントに吸い込まれる子ら。

　異変を感じレッドと連絡を取ろうとするガオの面々、しかしオルグによってＧフォンの電源は切ら
れてしまった。

　こちらはクリスマスオルグとレッド。
　そちらはラセツ、ヤバイバ、ツエツエ。和平交渉。レッドをはさんで愉快そうにラセツとクリスマ
スオルグ。そして二人によってレッドは自由を奪われてしまう。

　ＣＭ。

　「どうしたの？」まだ事態が飲み込めないままＣＭに入ってしまって戸惑うせがれ、本当はまだ楽
観視していたいらしい。が、徐々に事態が緊迫の具合を増してきている。

　「やっぱりオルグは悪いんかい？」ちょっとだけ涙声の６歳せがれ。
　「わたしはさあ、てっきり今週がガオの最終回になるかと思っちゃったよ」こっちはこっちでクリ
スマスオルグの思うつぼにはまっていた小３娘。彼女はオルグと人間との和平がなり、そして幕が下
りると信じてしまったらしい。
　「どうしたのかなあ？友達になろうとして握手しすぎたのかなあ？」まだ希望を捨てていないのが
６歳せがれ。

　ＣＭ終了。

　「よくやったぞ、クリスマスオルグ」ラセツがほめる。
　「なんだ！ワナだったのか？」せがれもようやく気がついた。
　「くそう！だましたな？」レッド。
　「だまされるおまえが悪いのだ」なんだかバイキンマンみたいなことをいう。
　「違うよね！だます方が悪いに決まっている！ね、弟彦！！」きっぱりと娘、彼女は怒っている。
　「うん・・・・・・・・・」自分が悪いことをしたかのように沈んでいるせがれ、言葉もなく、黙
々とベビースターラーメンを食べている。
　「おれはクリスマスオルグではない、クルシミマスオルグだ！！」正体を明かした。
　「あんにゃろうね、武器いっぱい持っているじゃあないか？あれがあいつの本性だったのか？」し
かたなくくさいストッキングで逆襲に出てＧフォンを取り返したレッド。
　「クルシミマスオルグは、じゃあ何に憑依しているんだよ！！」決然と抗議をするかみさん。彼女
はこだわりだしたら毎週ロボの登場時間をチェックしてしまうくらいしつこく毎週言い続けるやつだ。
　「まあ、そう声高にしないで、１週で２体の怪人を見られたっていうことで、手を打ちませんでし
ょうか？」と言っても聞くやつじゃあないな。
　「一人ぼっちのクリスマスってなーんでこーんなにさみしいのーーーーーーーーーーーー！！」ク
ルシミマスオルグは爆発した。
　「ファルコンサモナー」
　「百獣召還」
　「百獣合体」
　「もしかしてでっかい鳥だからファルコンなの？」娘。
　「ファルコンってでっかり鳥なの？」せがれ。
　「どうなの？」
　「うーーーーーーー・・・」真実は伝えにくい。ファルコンよりイーグルの方がでかい鳥だなんて。
　オルグが退治されプレゼントに吸い込まれた子らはもどってきたが、
　「手は打ってある」と不気味なラセツの予言。