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　「お姉ちゃん、ガオレンジャー見るよ！」かみさんが呼ぶ。
　「あ、はーい」小３娘が片付けたのはドラクエ５の攻略本。ようやく始めたばかり。世間では７だ
の、４だのと言っているが。

　ＣＭ。
　レッドに続いて、ブルー、シルバー、イエローのジャケットが発売された。
　「ねえねえ、この前生ガオ見に行った時にブルーのジャケット来ていた女の子がいたよねえ？あれ
って先行発売されたのかしらねえ？」さあ、どうだろう？でもブルーのファンが自作したって考える
方がてっとり早いかもしれないね。

　先週の続き、風太郎のいのりによって正気にもどるキング、マッスル。

　アジトでは怒り心頭のラセツ。また新たな計画を立てる。

　環境破壊のニュースを見て憤る風ちゃん。ガオズロックから出ていってしまう。探し回るガオの面
々。
　「変わってしまった、先年の間に・・・」ガオより先にラセツたちが風太郎を捕捉した。

　プールバーではシルバーに風太郎の情報を聞くレッド、ホワイト。
　「先年前の風が吹くんだ・・・」シルバーには風太郎がなつかしく感じられる。

　ラセツ、計画開始。
　「オルグは人間が作ったものに宿るってわけ？今までも全部そうだったっけ？」とかみさんが指摘
するが、どうだろう？

　ゴミ処理場に風をつれていき、洗脳中のラセツ、下にも置かぬもてなしをする。
　「この星を人間にまかせていいのか？」

　テレビに映る目が光ると消えていく人々。
　そしてサッカー場、大観衆がいる。
　「え・・・・・・！？」この大観衆が消されてしまうかと、甚大な被害を想像しておののく小３娘。
　「あのテレビがやるんだね、きっと・・・」せがれに指摘されるまでもなく、競技場の巨大なモニ
ターが観衆を飲み込んだ。

　かけつけるガオの面々。
　「加速装置みたいだね」喜々としてして娘、彼女は今島村ジョーにほれている。
　「まあ、装着してから行く方が早いだろうからね」我が家では以前、セーラー戦士が変身してから
現場に走って向かうが、ちっともつかず、見ている方も息切れしてしまった、という苦い経験がある
のだった。
　モニターオルグ。
　「モニモニモニ・・・」
　「なんじゃい、ミニモニとかプッチモニとかのパロかい？」手厳しくかみさん。彼女のガオレン視
聴には今ひとつ心の余裕が感じられない。もっと大人の態度でみなくっては。
　「モニターオルグとかいいながら、体はガラクタだよ」なにか言いたいかみさん。大人になってね。
　「ねえ、これ取って！！」リンゴの皮のほんのちょっとのムキ残しをむしれ！！とせがれ。それに
対してリンゴは皮付きでないと食べない娘、こちらは中心に近い密の部分はいやだと言う。

　ＣＭ。

　「風太郎って人間なのに人間を許せない、なんていうんだね」腑に落ちないと小３娘。
　ガオの敵に回って人工物で攻撃してくる風、ガオ大ピンチ。
　「ガオロッド、スナイパーモード」
　「そんなこと言っているうちにやられちゃうよ」辺り構わず思ったことを口にし始めたかみさん。
うるさい。
　「そんなことしちゃあだめだよ。オルグには人間が吸い込まれているんだよ」みんなの命を巻き添
えにするな！と６歳せがれ。
　しかし心配はいらない、人々はモニターオルグの爆発とともに元にもどった。
　モニターオルグ巨大化。
　そして百獣召還。
　「風太郎、おまえはなにものだ？オレの思っているあいつなのか？」思わせぶりにシルバー。
　「離せ、シロガネ」風太郎は１０００年前の呼び方でシルバーを呼んだ。
　こちら等身大モードでは謎が最高潮に達し、あちら巨大化モードではキング大ピンチ。モニターオ
ルグは分身する。
　「リモコンであんなことできるのか？」いちゃもんかみさん。
　「モニターこわれてリモコン残す」オルグ絶句。
　「４８分でロボ戦終わりかい？」今後のストーリーが時間まで持つのか？と心配するかみさん。
　「いつもは何分くらいなの？」小３娘参戦。
　「５３分くらいかな？」
　モニターオルグが残したリモコンでキングはラセツに操られてしまう。放り出されたガオ５人。と、
シルバーの前で風太郎変化。
　「本当の姿はなんなんだろう？ガオゴッド？」あれだけ前フリがあっても今だ確信しないとは、脚
本家の思い描いたようないい子だ、きみは。
　「やった、ガオキングとガオゴッドは我らが手に」
　得意のラセツ。
　落胆のガオ。
　「わたしはオルグに味方しない、しかし人間にも味方しない」ガオゴッドは中立を宣言した。
　「ならば戦わせるのみ」ガオゴッド調略をあきらめたラセツはリモコンでキングにゴッドを倒すよ
うに指示を出す。
　「ガオタイガーとガオジャガーだね」パンチとパンチが激突した。
　「今度はバイソンとバッファローだね」生き生きと６歳せがれが画面の解説を始めた。
　「ガオキングとガオゴッドが傷つけ合うなんて・・・」悲愴な戦い。
　ゴッドの機転でリモコンをこわし戦闘終了。しかしゴッドはキングを連れ去ってしまった。
　「おお！ウルトラマンをつれて帰るゾフィのようだね」ゴッドとキングはよく似ているしね。
　「地球を救うのに人間を選んだのは失敗だった」とゴッド。
　「もしかして最終回！？」そう、ゾフィがウルトラマンを連れて帰るってことは最終回だよ。
　「最終回じゃあないよ、絶対！それだったらラセツは倒されていないもの」ムキになるってことは
娘も物語の異様な展開に興奮しているらしい。
　「キングだけつれていってどうするんだよ、他のパワーアニマルはどうするつもりなんだよ！！」
憤ってせがれ。
　せがれの叫びがテレビにまで届いてしまったのだろうか？シルバーの３個の宝珠が白くにごった。