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　アイキャッチは変わらない。
　「いいのかい？あいつら。進化してもアイキャッチじゃあ元のままだぞ」彼女はこのままツエツエ
が素顔を隠したままでもいいらしい、もっとも素顔っていっても露出は極端に少ないけど。
　「いいんじゃないの・・・」はるか遠くの部屋で紙工作をしている６歳せがれ。作っているのはダ
イレンジャーの「龍星王」というらしいが、これは親も知らない。戦隊主題歌ＣＤテレビバージョン
を買ってやったら過去の戦隊シリーズのおさらいが始まった。
　「ガオ全滅したらどうしたらいいんだよね〜〜？」前回放送時には高をくくっていた小３娘もタイ
トルが「百獣戦隊、全滅！！」とあっては心穏やかではいられない。
　「あ！！子どもたちがいっぱい出るよ！もしかして当選者たちかしら？」今週の出演者は異色だ。
我が家も番組出演権には応募しようとしたのだが・・・。
　「トイレ〜、トイレ〜、トイレ〜〜」ドー、ミー、ソーの音程でトイレに立ったせがれ。
　「うんこかい？」本編が始まってしまうのに・・・、とせがれのトイレが視聴に差し支えることを
心配するかみさん。しかしせがれはすぐにもどってきた。
　「きっと怖いんだよ、こいつ」せがれはなかなか臆病なので、ガオが次々死んでしまったらいやだ
とビビっているのだと思われる。戦隊全滅を前に緊迫感高まる我が家。

　先週の続き。
　従って２週続きでマスククラッシュして倒れるガオブルー。
　「ふーーーーーーーーーーー」せがれの鼻からは大きな息がもれる。やはり見たくないけどみなく
っちゃあ、と自分を励ましているような気配。
　仲間の呼びかけにブルーが答えることはなかった。
　「あ！割れてる！！」ブルーの宝珠もこわれた。
　感情的になって突進するイエロー、ブラック。
　「面割れしないのかな？今週は」かみさん。
　そして２人も倒れた。
　ヒーリング効果を求めてディアスを召還しようとするホワイトも寸前で倒れた。
　「いいなあ！ブルーだけ面割れさせてもらって！！」かみさんはこの非常事態にマスククラッシュ
ファンであることを隠さない。
　残されたレッドとシルバーはピンチ、そこへガオゴッドが割って入る。４人の遺体を収容していく。

　ガオズロック。
　泣き崩れるテトムの元へ送還された４人。
　「あ、とうとうシルバーもロックにやってきたねえ」その時には４人はこの世の人ではなかった。
　テトムもレッドも落胆はすごい。
　「もうどうしようもないんだ、オルグに負けちまったんだ」しかしゴッドはあきらめるなと言い残
して去った。
　「たった２人になっちゃったんだね」せがれも意気消沈してしまった。

　町では意気揚々とウラ。破壊、破壊、破壊。
　「ビル爆破っていうのもこれからは規制の対象になるかね？」あの事件を思うとき、悲痛な気持ち
は禁じ得ない。
　「ビルつっこみ事件があったからねえ」小３娘の脳裏にも憤りを加えて焼き付いている。
　「これ、当たった子たちか？」保母と逃げる途中の子らの姿が映った。
　「せっかく当たったのに、顔、下向いているよ」これが親心だねえ。

　子らを守るために再び立ち上がるレッドとシルバー。
　「ネバギバって言わないの？」この緊急時にまだまぜっかえす気が残っているかみさん。
　「だってネバギバってブルーとブラックのだもの。２人はもう死んじゃっているんだよ」やーい！
せがれに叱られた。
　２人だけのガオアクセス。
　「シルバーってやっぱり特別ってわけだね」意味はないが、去年のタイムファイアーの特別扱いと
特別な終末を思い出したわたし。
　「命あるところに正義のおたけびあり、百獣戦隊ガオレンジャー」子らの顔も上を向いた。
　「こら、君たち、応援もいいが、逃げなさいって」心配するわたしがだ、子らの声は冥界の４人の
元へも届いた。
　「子どもたちのために、この地球のために」「おれたちはなにもできないのか？」
　しかしなぞの子供によって「勇気をもってレリーフをつなげよ」と示唆を受ける４人。

　ＣＭ。
　「もしかして未来からきた戦士に続き、黄泉の国から来た戦士の登場になるのかしら？番組終了と
ともに黄泉の国に帰っていったりして・・・」どのくらいまじめに言っているのか、真意をはかりか
ねるかみさんの提唱であった。

　レッドたちを冥界から応援するにはマグマに向かって跳ばなくってはならない。我が身を捨てて。
　しかし４人は跳んだ。躊躇することなく。
　「待ってろよ、レッド、シルバー！！」４分割されたなぞのレリーフはつながり、ファルコンサモ
ナーとなって現世のレッドのもとへ。
　「ファルコンっていえば、ライブマンの中にもレッドファルコンっていう鳥が出てくるよね？」ど
うも戦隊的考古学の研究が深まって、日頃そんなことばかり覚えているらしい６歳せがれ。彼は来春、
新入学するのだった。
　レッドのもとへ新たな宝珠とガオファルコンが現れた。
　「あれなに？すずめ？」鳴き声がかわいく聞こえたらしい。
　「すずめじゃあないだろうけど、なんだろう？」言ってほしくないだろうけど、かみさんは元中学
英語教師、ファルコンっていうのをなんだか失念したらしい。
　「鳴き声はすずめみたいだよ」６歳せがれも不思議そうにしている。
　「じゃあ、うぐいすかな？」と小３娘。
　「そうみたい」かくして我が家ではガオファルコンは巨大なうぐいすということに決定した。
　後日談。
　「ｆａｌｃｏｎ」とは「はやぶさ」のわけだが、「わし」よりずいぶんでかい「はやぶさ」の登場
となったものである。
　すると復活するパワーアニマルと４人。
　「怒濤の鮫、地獄からもどってまいりました、だって！！」急にせがれの声がはずんだ！
　そして誕生、ガオイカロス＝ファルコン＋ジュラフ＋ディアス＋ライノス＋マジロ。
　対抗してウラも飛び立ち、空中戦が開始される。
　「いったい何体出てきたんだよ、もう数え切れない」それは物欲女王としては全部ほしいんだから
数えたいだろうけど、世間のお母さんたちはきっともとから数えようとしないんじゃあないかと思う。
でも当「ゆうまの引き出し」までおいでいただくようなお母さんたちだと意外と指折り数えられる人
の方が多かったりして。
　「でもガオナイトはこの世界ではいないんでしょう？ガオコングも」とってもつまらなそうに６歳
せがれ。そうだよ、発売されないパワーアニマルへの未練は早いうちに断ち切った方がいいよ。
　そしてマジロのオーバーヘッドキックでイカロスの勝ち。
　再び人間大にもどったウラに向かって総攻撃。
　「無念でおじゃる」ウラはたおれた。
　「無念ってなあに？」このあたりかつてのロボ戦しか興味がなかった頃のせがれとは一線を画して
いる。
　テトムも安堵した。イエローはミスター長島のものまねをした。
　「あ、もどった」かみさんが待ち望んでいた展開、ツエツエ、ヤバイバはリセットして以前の姿に
もどった。
　「後はあの２人をやっつけるだけだね」まだ１年の計が立てられないせがれはいよいよ最終回近し
と感じた始めたようだ。
＝＝＝＝＝＝＝たいへんです！！！！！！！＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝
　たいへんなことがおこるらしい。
　「また、新しいボス！？」せがれはガオの続行を確信したらしい。

　「ガオイカロスって合体形で売るのかね？どこまで出すのだろう、節操ないよね？バンダイ」いや
本当に節操ないのはきみの物欲でしょう？
　「あともう１体下半身担当に出てもらわないと困るんだよね？」下半身担当とかいうと独身時代の
コント赤信号の渡辺のようだが、しかししかたがない、そう呼ぶしか。