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　「あ！ガオキングだ！持ってる、これ！！」ＣＭを見て誇らしそうに５歳せがれ。先週までの彼と
は違う。
　「あれ？見るなら見るで、コーヒー入れるまで待ってよ！！」くつろぎの時間にしたいかみさんは
夕食の片づけの最中、許しなしにビデオ再生したら叱られてしまった。
　「ガーオ！！くらいつけ！！！！！始まったよ！」大人のガオレン視聴のお供はコーヒー、５歳せ
がれの視聴のお供は今週からガオキング。
　「ダブルナックルも持っているんだ〜〜〜」節回しを加えて歌うように５歳せがれ、こんなに喜ば
れるとガオゴリラも買っちゃうんだろうなあ。父親の決意は新たに・・・。
　「パワーアニマルって、どうしてでっかいの？」今週は口数も多く、そしてなめらかなせがれ。
　「どうしてだろうねえ、分からないよ」せがれに譲るわたし。
　「ロボになるからだよ、きっと」そう、ガオキングをＧＥＴした彼はとてつもなく上機嫌なのだ。

　都会の夜、帰るＯＬ、残業のＯＬ。残るＯＬはコピーをしている。
　「今日はコピーオルグ？」安易にかみさんは言い放った。
　自分とうり二つのＯＬを見て叫ぶ。
　「ありゃ、もうヤバイバが来た。本日今夜、このビルにオルグが出現するって知っていたのか、そ
れとも仲良くスタンバッいたのか」あまりに早いデュークオルグの登場で、言ってはならない番組批
判が口をついて出てしまった、反省、反省。
　ツエツエも来た。
　「本当にコピーオルグ！？ちょっと安易じゃない？」相変わらず辛辣なかみさん、しかし彼女は今
週を持って改心することになる、それは・・・。

　「輝きのキノコ」から「ガオの玉子」が出てきたが、その「ガオの玉子」にガオソウルがそしてそ
れがガオ・・・。
　「引っ張るねえ、ガオライオン復活までのステップを」延々とがんばるらしい。

　「超超超超いい感じ」ノリノリのコピーオルグ、しかも彼は「コーーーーピーーーー」と叫ぶ。
　「心臓移植？」かみさんはちょっと引いている。
　「段取りが面倒くさくないか？」ブルー。
　「それって視聴者の声代表だよね」我が意を得たりとばかりにしかも鬼のクビを取ったようにかみ
さん。「ガオの玉子」から「ガオの心臓」を生やらかすらしい。
　「そのためにはガオソウルをさがすの」テトムのリーダーシップ。
　靴ずれホワイト、イエローはとっとと、森の中で仲間が離れていく。
　戻ってきたのはニセイエロー、玉子争奪戦。
　そして今度はレッドと真イエローも戦ってしまう。
　「みんな集まってくれ」Ｇフォンで仲間を呼ぶレッド。
　「すごい！俗世間っぽいね」劇中で携帯電話で連絡を取り合うのを見て、一言いいたくなったかみ
さん。腕時計型の通信機じゃないと劇的じゃあないという。
　「でもそのうちこういうのこそ俗世間的になったりして・・・」そう、ブレス型通信機だってすぐ
に実用化されるかもしれないという。
　ガオレン５人のコピーにオルゲット兵を加えてバトルが始まる。

　ＣＭ。
　「もう、「続々登場だったら早く売ってよ〜」っていうぼやきが聞けなくなっちゃったねえ」残念
そうな口振りだが、その実、彼女はガオキングＧＥＴを全国からのご訪問者に向かって自慢している
だけだ。

　「これはいけません」
　仲間を疑うようになった５人。
　あるいはホワイトｖｓホワイトの戦い。
　「本物はわたしよ」
　「分かったぞ、おまえはにせものだ」花を踏んだ方をにせものと決めたレッド。
　「本物のホワイトだったらいつでも生き物を大切にするはずだ」
　「そんなわけないだろ！？」ホワイトを美しく描くセリフには敵対心がわき上がるらしいかみさん。
　「ごめんなさい・・・」本物と認定されたホワイトがあやまる。こちらも野の花を踏んでいた。
　「あらーーーー！！！！この落ち支持！」まるで自分の指摘が製作サイドに届き、視聴者からの声
で番組の方針が変わったかのように自慢して喜ぶかみさん。彼女の支持によってホワイトが演技した
かのような言い方だ。
　「コピー戦隊コピーレンジャー！！」
　「複製！！」
　「おもしろい！今の支持！今のおもしろかったね」有頂天に喜んだかみさん。
　「分かったよ、ガオレンジャーっていうのは根本的にギャグなんだね、ナレーションまでコケにし
ちゃうなんて、ガオレンジャーの声域、根幹をなすジャムおじさんまでギャグにするとは、もうカー
レンジャー真っ青だよ」いつまで続くかと思えるかみさんの解説。あの名ナレーションをパロってコ
ピーオルグがレンジャーの由来を説明。日本の角をつけたコピーレンジャーとの戦いとなる。
　しかしガオレンは各自個人必殺技で倒した。
　「邪気退散」
　「今日はロボなし？」時間が押しているので小３娘は弟のために心配した。
　「鬼は内、福は外」ツエツエ。
　「でもオルグ巨大化したよ！」５歳せがれは安心した。
　ガオマッスル登場。
　しかしコピー用紙に包まれ大ピンチ。そのピンチを救ったのはガオエレファントとガオジュラフ。
　「あくまでタイガーとシャークはお留守番かい？星獣の時と違ってアニマルと戦士との結びつきが
薄いよね。浮気ばっかりして！！！！！」かみさんはわたしの方を見た。
　「・！」

　地球の力を受けて玉子は温泉玉子になった。
　「それはまた次のお話で」

　「ねー、紙ちょうだい！」さっそく我が家のコピー用紙でガオキングを巻き始めた５歳せがれ。