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　「うーん、不支持！ギンガマンとどう違うのよ！」ＣＭを見て怒りだしたのはかみさん。
　「まあねえ、ギンガマンから２戦隊、間をおいただけだから、テンポが早すぎだよね」わたし。
　「わたしねえ、福茶って大好き！」我が家では今日になって売れ残りの福豆を大量に買い込み、福
茶にしてタムレン視聴のお供にしていた。

　「未来戦隊！タイムレンジャー！」タツヤが番組開始を宣言する。
　「最終回！」テンポよくかみさんも叫ぶ。
　「もう！お母さんたら、そんなこと言わないでよ」小２娘はタムレン終了を惜しんでいる。
　「ユウリはかわいかったよねえ」オープニングを見ながら、あらためてかみさんはため息をついた。
さんざん「カツゼツがどうのこうの」言ったのだが、やはりお気に入りのキャラだったらしい。
　「うん！かわいい！すごく！」小２娘の機嫌が直った。
　「でもおっかないよ！お父さんよりお母さんよりおっかないかもしれない」そうか、５歳せがれは
ユウリのことがこわかったのか？
　「楽しみだねえ」５歳せがれも今日のタムレンを楽しみにしていた。

　タツヤを取り囲むゼニット。
　「あ！合成だ」かみさん。
　「うわー、大量のゼニットだねえ」５歳せがれは大量なんて言葉を知っていたんだろうか？
　「うわー、こんなにいちゃあ無理だよ」前途を悲観した小２娘。

　３１世紀。
　「２１世紀に帰りましょ」タイムレンジャー基地内に隔離されたユウリたちが行動を起こす。

　２１世紀。
　「わたしは紙になるのだ」こちらではギエンがネオクライシスを使って破壊を楽しんでいる。
　ＣＧＫＫ本部。
　「このままじゃ一人で戦っているタツヤさんも・・・」ナオトなき後コマンダーを託されたタツヤ
の孤軍奮闘を危惧するパパの部下。
　「止まるようなやつじゃない。あいつはわたしの息子だからな」とうとうパパもタツヤの気概を認
めたか？
　「ホナミちゃんだ」気丈にもホナミは人々の避難を誘導している。
　３１世紀。
　脱走した４人はタックに巡り会った。あちこちからエネルギーをかき集めたという。やはりどうし
てもタツヤの世界を救わずにはいられないという。
　「速い速い、展開が速いよ」４人はタイムジェットを確保、クロノチェンジャーを取り戻し、戦い
続ける。
　「射殺してもかまわん」リュウヤ体調からは非常の命令が下る。
　アヤセをみつけたリュウヤ隊長。
　「この時代にいれば生き延びられるんだぞ」仲間を裏切れという隊長。
　「オレは生きていたい、ただし自分の選んだ道でだ」アヤセともみ合い、隊長は瀕死の重傷を負っ
た。
　「撃っちゃった？アヤセ」おどろくかみさん。
　「そうなのかなあ？」困ったぞ、これは。
　「３１世紀で犯罪者になっちゃうよ」本当にこまっったぞ、アヤセ。
　「Ｖレックスのパイロット、タイムファイアーはあなただったのですね？」タックが指摘する。
　「そうだ、わたしの運命はかえなくてはならない」Ｖレックスのパイロットとして時間流に飲み込
まれたリュウヤ隊長は自分の死を知り、それから逃れるために工作をはかった、身代わりにナオトが
選ばれたのだ。
　「あなたは自分の買ってで歴史をいじっているだけです」シオンの叫び。
　「自分の死を知ったらだれだってそうするだろう」しかしアヤセはしなかった。
　「あんたも明日を変えたくって」でも変えられなかった。
　「アヤセが撃ったの？」心配でたまらないのは５歳せがれも同じ。
　「アヤセは正義の味方だからそんなことしないよ、きっと」そう、小２娘の言う通り、今回は暴発
なのだろうね？
　「ここでリュウヤと正対するのがアヤセだっていうのがすごいよね、死の恐怖を超越した男だから
ね。アヤセは最後までキーパーソンだったんだね」
　「ねえ、見て！指がみかん！！」みかんの底に指をつっこんで叫ぶのは５歳せがれ。
　「みんな行くんだ。ぼくは君たちを信じる」タックはタイムジェットの操作のために残った。４人
の行動が３１世紀をますますよくすると信じて。
　大消滅直前の２００１年を目指してタイムジェットは発信した。

　２１世紀。
　「ドルネロ、ぼくを見てよ！どこにいるの？」無邪気にギエンはあばれる、ビルは吸い込まれる。
それを見上げるのはホナミ、そしてタツヤのパパ。
　戦い続けたタツヤの変身は解け、大ピンチ。
　「タイムジェット！まさか？」４人が帰ってきた。

　ＣＭ。
　「早送り！早送り！早送り」小２娘は早送りコールをするほどだが、気が急いているのは彼女ばか
りではない。
　ゼニットを倒し、タツヤのもとへやってくるのは変身を解いた生身の４人。
　「うわー、Ｇメン７５みたい」
　「なんでもどってきたんだよ」タツヤに心配をかけまいとして「３１世紀がひどり時代になってい
た」とうそをいう４人。
　「タツヤ、新しい道がみつかるっていったわね。わたしはこの道を選んだの」ユウリ。
　タツヤの肩をたたく土門、見つめるアヤセ、シオン。
　「その前に作戦をたてないと」
　「ユウリのカツゼツは最後までだね、でもいいか」いいのである、ユウリのカツゼツは。
　タツヤの手元にＤＶディフェンダーがあることを知り、ナオトの運命を理解した４人は愕然とする。
　「みんんは知らなかったんだね」小２娘も改めて悲しくなる。
　人影の向こうからホナミ、ドモンに気づく。
　「行ってやれよ」タツヤ。
　「無事でよかった」
　「そうか！ここでイエローもキャラが立ったよね」かみさんはドモンのためにホナミとの再会を喜
んだ。
　「そうか、これで最後になっちゃうんだ」すでに３１世紀にもどって、再びやってきたとは思わな
いホナミ。ドモンの胸にすがりこらえようとしてこらえきれないホナミ。
　「調整終わりました」Ｖレックスの内部のラムダ２０００をゼータ３に変換するようＤＶディフェ
ンダーの調整をしたシオン。
　「クロノチェンジャー」決戦に向かう５人。
　「さっきね、タツヤは光っていたね」５歳せがれも最後の変身を見守った。
　タツヤ＝タイムレッドはＤＶディフェンダーでＶレックスを照射する。
　４人はタイムロボで防戦する。
　「なんで動けないの」
　「だってエネルギーが変わっちゃったんだもの」
　「あっさりって感じかしら？」ネオクライシスは倒れた。
　「あ、まだギエンがいるねえ」
　「ドルネロ、どこへ行っちゃったの？ぼくお金が数えられるようになったよ、１，２，」ギエンの
内蔵エネルギーであるラムダ２０００も分子レベルまでの分解に成功した。

　地上にもどったタツヤ。
　そして光の中で４人が近寄ってきた。
　「ぼくたちもどらなくちゃいけないみたいです」シオン。
　「おまえと変えた明日の延長だ」アヤセ。
　「あまえの勝負はこれからだろう？」ドモン。
　「ぼく忘れません、ぼくはもう一人じゃない」シオン。
　「たまにはホナミちゃんのことを見てやってくれ」ドモン。
　「わあ！これ本当に会っているの？」小２娘はさびしくなってしまったらしい。
　照れた笑顔でなにも話さずに離れていくアヤセ。でも最後に
　「大丈夫、おれは生きる」オシリス症候群の快癒を暗示していった。
　そして二人きりになった。
　「ユウリ、もっとちゃんと言えばよかった、好きだって」タツヤとユウリはきつく抱き合う。
　「ねえ、この二人本当に会っているの？」この瞬間の幸せが本物であってほしいと願うばかりの小
２娘。
　「わたしたちバラバラにならないわ。つあんがった時間の中に生きている。たつやが生きている明
日の中に生きている。だから・・・」ユウリも去っていった。
　「ああ、分かっている。これは別れなんかじゃない」白いハトが飛んでいった。

　１年後。
　ホナミにはドモンジュニアが生まれていた。
　かつての仲間に似た人を見て立ち止まってしまうタツヤだが、また走り出した。
　「あー、終わっちゃった。そんなにあっさりできるもんじゃないよ。いくら明日につながっている
からってねえ、だよねえ、そうでしょう？」最初から別離を想像していたくせに、それがその通りに
なるとすっかりうろたえてしまったかみさん。
　「どうだった？最終回の感想？」
　「これは２週か３週でやってほしかった」もっともっとたっぷり見たかったねとわたし。
　「ウルトラセブン、ハクション大魔王と比較できるような最終回だったな」