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　「まだ始まんないの？じゃあ絵を描いていていい？」のんきに初回視聴を待つ小２娘。
　「ねえ、この後ガオレンジャーだよ！」両手を頬で外向きに開いて猫のひげを作り、気分を盛り上
げる５歳せがれ。
　オープニング主題歌。
　「またずいぶん激しい歌だね」とかみさん。
　「でもそれっぽいかな？」とわたし。前作タイムレンジャーに比べ、戦隊シリーズらしい歌に戻っ
た気がした。
　「うー、ポーズがギンガマンと同じじゃないか、まったく」かみさんは本作に対する違和感が強い。
　「剣も、ロボットだよ、まったくもう」
　「え？初めてだよ」我が家では３年前のギンガマンはほとんど見ていないので、５歳せがれの記憶
には残っていない。家族中で彼だけは新鮮な思いだ。

　ナレーション。
　「みなさんは平和な世界がつづくと錯覚していませんか？」
　「うわ！マスオさんだ！」
　「うわ！ジャムおじさんだ！」という違和感より、初期のウルトラシリーズを見ているような安心
感を感じたわたし。後から思うのが、「○○戦隊に似ていていや！」という違和感より、全編に張り
巡らされたいろいろな番組のパロディを見ているようで、わたしはうれしかった。

　ビルの屋上で戦う怪人と戦士。
　「初めからから戦士になって戦っているパターンってないよね？」そうかな？番組冒頭からすでに
戦士として選ばれていたっていうパターンならいくつも思い出せるが。彼女はカクレンジャーのよう
に、一人ひとりが覚醒していく過程をじっくり描いてくれた方が好みだ。つまり、今回のスタートは
好みではない、といいたいのだ。
　「サメだから水の中でも戦えるのかな？」５歳せがれは冒頭から入り込んでいる。
　落雷に倒れる４人、力及ばなかった。
　混乱の中、こちらでは脱走した象の前で獣医を名乗る青年、祈るようにして象をなだめる。唖然と
したのは警備の警官。
　そして青年の勇気ある行動を別世界から眺めていたのはテトムと名乗る女。
　「ジュウレンジャーみたいかもね？」母親のまねをして講評しながら見るのはなまいき盛りの小２
娘。
　「初めてだよ、オルグが２人っていうのは」敗戦のいいわけをする。
　テトムの指示でガオレンジャー強化策として例の青年をさらっていく４人。
　「４人たいそー部１人ていうとこではタイムレンジャー風ってこと？」タムレンの最終回で不覚に
も涙がこみ上げてきたというかみさんはまだ余韻にひたっていて、すきあればタムレンのことが思い
出したいらしい。
　「いや、これはまっさにダイレンジャーの冒頭でしょう。すでに戦士としての覚醒をとげていた４
人が手荒にレッドを迎え取る、そしてその指令がこの世の人間とは思えないような戦隊指揮官から出
ているっていうところも・・・」実はダインレンジャーにからめて、わたしはテトムの出自を疑って
いる。
　我々大人の戦隊ファンは「画期的」な戦隊ストーリーが展開されるとうれしいのか、そともなつか
しいテーストを残してくれる方が喜ばしいのか、好みが分かれるところ。
　戦隊テーストとは別のところだけど、わたしが５５５にはまったのは「５人の兄弟がレスキューを
行う、しかも第２話で胴体着陸の危機から宇宙船を救う」っていうサンダーバードテーストが心をと
らえたからだから。
　「この島、空にうかんでいる！！」青年がつれてこられたところはパワーアニマルが住む、天空の
城ラピュタだった。いや天空島アニマリウムだった。
　「あの青年がガオレンジャーのリーダーです。ガオライオンに選ばれたものがリーダーになるので
す」先達の４人に新顔がリーダーとなることを宣言するテトム。
　「おまえかっこいいなあ」夢中か現実か定かではないものの動物好きのためうれしそうな青年。
　ガオの宝珠を受け取り巫女をなのるテトムや４人との出会う。
　「巫女流行りだなあ」
　「桔梗も巫女なんだよね？」小２娘は犬夜叉が大好き。
　変身アイテムＧフォン。
　「はははははは」うれしくなったわたし。
　「そんなに力強くわらわなくっても」いぶかしむかみさん。
　「いやさあ、ＡＵ使っている実としてはＮＴＴがらみの名称使われるより、Ｊフォンのパクリの方
が痛快じゃない？」わたしは先週同じＣ３０８Ｐ同士でシルバーから青に機種変更した。もろもろ割
引で２０００円だった。

　ダムで暴れるタービンオルグ、プラグマオルグ。
　けが人、逃げまどう動物を見て決意も新たなレッド。（変身前の名前が未チェックだ）
　「おれにもあいつらを倒す力があるのか？おれは獣医だ。救いを求める命をだまって見ているわけ
にはいかない」
　「わたしたちについてきて」
　「ガオアクセス」５人は装着変身。
　「すげー、羽根が出た」これはジェットマンのパロだと思うが、もちろん５歳せがれには新鮮。
　「孤高の荒鷲ガオイエロー」
　「漢字だよ、ちょっと不支持。子たちは読めないじゃん！」今回もなにかいいたいかみさん。
　「ひとつ　の　があったよ」最近字に興味がある５歳せがれはひらがなだけ読みとった。
　「怒濤の鮫ガオブルー」
　「鋼の猛牛ガオブラック」
　「麗しの白虎ガオホワイト」
　「灼熱の獅子ガオレッド」
　「炸裂」
　「うわー、赤い字が出たよ」意味はわからなくってもそれなりに楽しんでいる５歳せがれ。
　「これはカクレンのギャグ？」カーレンジャー、カクレンジャーで劇画調の擬音語が使われたこと
はあったね。
　「メインの作者さん、マジなのかね？ギャグなのかね？」うん、この制作意図がオーレンジャー、
カーレンジャーほどは明確ではないな、そういえば　オ　の次が　カ　という段階ですでにギャグに
なっているな、カーレンジャー。
　早くもリーダーらしくみんなをまとめるガオレッド、破邪百獣剣を繰り出す。
　「ほら、このポーズは５５５だね」分析したい小２娘。Ｖランサーのことをいっているらしい。
　「漢字！漢字！漢字！ってな感じだね。これは子供はつまんないじゃん。読めたらいいかもしんな
いけど」不支持を連発するかみさん。しかし彼女の口数が多いときは彼女なりに楽しんでいるってい
うことだ。
　デュークマスターに仕えるというデュークオルグ、ヤバイバとツエツエが登場。一本ツノのすごい
やつら。
　「このネーミング、やっぱりギャグなのかしら？」そうとも限らないだろうけど、のんきな幹部の
名前だ。
　タービンオルグ巨大化。
　５人の手に宿る宝珠。
　「ついにその時が来たのね？」
　獣皇剣に宝珠を合わせると大自然の精霊たちが降臨する。
　「すげー、空飛んでる！！ガオシャークは空を泳いでいるよ」彼は大空を泳ぐ鯉のぼりが大好きで
１年中鯉のぼりの絵を描いているような子なので、これははまるかもしれない、ガオシャーク。
　「行け！ガオイーグル」
　「これはツバサマルそのままでしょう！？」ツバサマルはカクレンジャー３神将の一人。
　「お父さん、ぼく、もう１回見たい」５５５もタムレンもあまり繰り返しては見なかったせがれか
ら、この段階でアンコールがかかる。（うちのせがれはグランドライナー登場の場面だけテープがす
り切れそうなほど見ている）
　「各戦隊のテーストを出して、総集編を見るような思いにさせてくれるなら、宮内さんだとオーレ
ンジャーとかぶるけど、新しい戦隊シリーズの顔、小川さんに途中から出てきてほしいなあ、登場人
物もたくさんなつかし顔に出てほしいなあ。配達の親父でもいいぞ」
　「明日じゃやだ！明日は次のガオレンジャー見るんだ」強攻に５歳せがれ。
　「明日はまだ次のガオレンジャーないよ！」
　「いつ？いつになったら次のガオレンジャーあるのあ？」
　「２５日、カレンダーの赤い日だよ」